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NEBULITE シリース高品位な光学性能を持つ大口径トラス構造ドブソニアンは、これまでのトラス構造のドブソニアンとはまったく異なり、多くのユーザーが望む『大きいけれど、収納性が良くて軽くできている』、、、という口径の大きな望遠鏡に対する相反した要求を、NEBULITEは見事にクリアーしたNEBULITEの大口径ドブソニアンです。軽量構造で一人でもご自宅や行き着けの観望サイトもへ手軽に持ちはこびができて、苦労をせずに大口径望遠鏡でしか見れない宇宙の素晴らしさを満喫して頂けます。NEBULITEは、現在35cm、40cm、45cmと最大50cmとなる4つの口径の望遠鏡をご提供可能で、メーカー側で60cm、70cm、さらに80cmと100cmクラスのドブソニアンも発売する予定です。
徹底的に合理化された望遠鏡システム NEBULITEシリースの構造は徹底して無駄を省く事を主眼に設計されています。いかに良く見える高性能の望遠鏡を、必要最小限度のパーツで構成し、必要な強度を保ちつつ、軽くて収納時にどこまでコンパクトにできるかというのは難題です。これらをNEBULITEは気が遠くなる程の各種ソフトによる計算とシミュレーション、さらに何度となく繰り返される試作を経て、これまでにはなかった無駄のないスマートなデザインが誕生し、これまでの同じクラスのドブソニアンに比べ大幅な軽量化と低価格化をも実現しました。
一例をあげれば、一見頼りなく見える高度ベアリング。ところがこのパーツは充分な強度を備え、さらに独自の折りたたみ機能により、収納・搬送時においてミラーボックスの付属品として小さく折り畳め、可搬性を高めると同時に、その際のトップリングの収納場所ともなっているなど、すべてはユーザー側に立った目線で、運用性を高めるための合理化と工夫がなされており、この件のみではなく他の部分においても望遠鏡というシステム全体にそのポリシーが反映されています。
自由な発想と最先端テクノロジーから生まれたサンドイッチミラー NEBULITEシリースに採用されている主鏡と斜鏡は、NEBULITE望遠鏡を制作しているメーカー「TONG LEE氏」の自社製造品です。実はこのメーカー、光学系の製造には盤石の自信を持つメーカーで、マンパワーとしての自由で新しい発想と、マシニングパワーとしての最先端の情報・技術と製造機器により、優秀な鏡面を持つ主鏡を、さまざまなアイデアによって、高精度で軽くて撓みのない、、、、という反射望遠鏡の主鏡として理想に近い製品を提供し、斜鏡は驚くような反射率を誇る製品を制作しています。すでにこれらは海外において大きな反響を呼んでおり、すでに多くの実績と高い評価を得ているメーカーです。
特に増反射コーティングと保護コーティングの技術と施行能力には秀でており、「いくら良質のアルミメッキでも増反射コーティングと保護コーティングが均一で薄く鏡面全体に行き渡らなければ良質なアルミメッキもそれを活かしきれない」という理念のもとに、安価にもかかわらず多くのユーザーへ、納得の高精度鏡面を持つ、軽量で外気との順応の早い、サンドイッチミラー(主鏡)を提供しています。 NEBULITE望遠鏡の最大の特徴でもあるサンドイッチミラー(主鏡)とは、従来の製品では、1枚のガラスの板で完成されていた光学主鏡を、必要な厚みのガラス板2枚を同じ素材でできた多数のガラス支柱で接続(支える)するような構造とする事で、1枚板のガラスによる主鏡に比べ、サンドイッチミラー(主鏡)は多くのユーザーが昔から求める、高精度=高反射率=大口径=軽量=気温変化に対応しやすい=低価格という要素を巧みに製品化し、極めて理想に近い反射望遠鏡としての主鏡を実現しています。 具体的には、1枚のガラス板によっていかなる厚みでも反射望遠鏡のための主鏡を制作する事はできますが、ガラス板の不必要な撓みを排除するためには、どうしても一定の厚みが必要となり、それに伴い主鏡の径が大きい程、その自重は素材の比重に従い重くなってゆきます。その点サンドイッチミラーは2枚のガラス板の間に大きな表面積を持つ空間を持つ事となり、この空間のおかげで2枚のガラスは同じ外径を持つ従来の1枚のガラス板により制作された主鏡に比べ、大幅に外気との順応が早くなり、さらにガラスの構造物としての撓みや張力に対する強度も、2枚のガラス板が元々持っている強度の相乗効果も得る事ができることから大幅に向上し、トータルで厚みが同じである1枚のガラス板よりも自重も軽くなり、撓みにもこれまで以上に強くなるという効果を得ています。これらはその外見上の構造からも容易にお分かりになっていただけるでしょう。鏡面制度もディフラクションリミテッドを軽く上回っており反射率も92%を上回り、斜鏡にいたっては独自のメッキ・コーティング技術により96%を誇り、肝心の光学系にも抜かりはありません。
国際光器で販売されるNEBULITE望遠鏡は日本仕様になります 表題のとおり国際光器で販売されるNEBULITEは、メーカーが販売する形態・機能そのままではなく、日本のお客様と日本の環境に適するよう国際光器とメーカーの協力により、日本仕様としてカスタマイズされたものを販売する予定です。 まず、販売に先立ち国際光器においてメーカー純正品を入手し、そこからスタッフによる評価/実用テストを行い、さらにお客様からもご意見をいただきながら、良い点と改善の必要な点を洗い出し、メーカーとの調整を経て日本仕様として製品化されています。テストはただ単に光学系や造形物としての問題だけでなく、実際に長距離を搬送し、長時間の振動に対する影響はないか?車内外における外気温の変化に対するボディと光学系の順応性、山間部の夜間における湿度の影響、舗装地とそうでない場所での運用性、、、、などなど実際に車で長距離を移動して夜露の多い僻地での実用テストも行いました。その結果から得られた貴重な情報をメーカー側の協力のもと、国際光器で販売されるNEBULITE望遠鏡は日本国内での運用に適したドブソニアンとしてリファインされます。
トップリング トップリングはアルミアングル素材による八角形の形状となっています。強度の点で言えば基幹部分としての剛性が求められる部分でもありますから、素材はロッカーボックスやミラーボックスと同じ厚みの素材で構成されています。トラスパイプとの接続部分はいわゆる切り欠き状となっていますから、望遠鏡の組み立ての際には、このトップリングはトラスパイプ頂部へ被せるような接続形態となりますから、見た目よりは組み立てやすい構造となっています。接眼部はトップリングの上面へ、専用のプレートを介し取り付けられる構造ですが、お客様の好みにより、2カ所の取付位置をお選び頂けます。
斜鏡とスパイダー 斜鏡は厳しい管理下のもと最新の機器により製造され、その反射率は96%の数値を示します。その斜鏡は独自のホルダーに余計な圧力をかけることなく保持され、夜露対策としてのヒーターも取り付けやすくなっています。スパイダーは3本羽で厚みは1.2mm、素材はこの部分のみ薄くする必要性と、ある程度の粘性と強度が必要なためスチール製となっています。
接眼部 接眼部は滑らかでありながら、適度な抵抗感も併せ持つ50.8mmと31.7mm規格に対応したクレイフォード接眼部を採用しており、1/10の減速比を持つマイクロフォーカサー機能付となっています。接眼部そのものを取り付けている専用のプレートは横から見るとL型となっていますが、これはトラスカバーを装着した際にトラスカバー前端が接眼部と干渉しないように配慮されたデザインで、同時にL型とする事で強度もプラスされています。またこの専用プレートはトップリングの上面の2カ所に取付が可能となっています。
ファインダー ファインダーは、ドブソニアンという性質上からも、正立視が理想であり、さらに軽量である事のほうが接眼部への接続パーツ重量への余裕にもつながることから、極めて軽い等倍ファインダーを付属付属といたしました。装備されているファインダー台座はビクセン規格と同一なので、この規格を持つファインダー脚ならば、他のファインダーの装備も可能な構造となっています。接眼部の項でも触れましたが、このファンダー台座を取り付けている専用のプレートも横から見るとL型となっており、接眼部同様にトラスカバーを装着した際にトラスカバー前端がファインダー脚と干渉しないように配慮されたデザインで、同時にL型とする事で強度もプラスされています。
トラスパイプ 素材はアルミで、パイプ単体を一見すると弱々しくさえ見えますが、綿密な計算と時間をかけたテストにより、この素材とこのサイズが組み合わさる事で、充分な組み立て後の強度と、適度なしなりを確保しており、結果として必要最小限度の重量としています。 トップリングとの接続は2本のパイプを付属のノブネジとナットによりワンピース状態として、トップリングの側面をこの2本のトラスパイプで挟み込むような方法による接続となります。 ミラーボックスとの接続はシンプルなノブネジによる接続で、トップリング部ともミラーボックス部とも極力シンプルで強固な接続方法とすることにより、弛みのない確実な接続と軽量化を両立させています
ミラーボックスと主鏡セル 主鏡を搭載した場合に必要な強度やドブソニアンとして組み立てた後、ミラーボックス全体にかかる荷重、鏡筒長に起因するモーメントの影響やバランスを綿密に計算・シミュレートし、機能的に問題のない極力シンプルなフレーム構造とする事で、構造の簡略化と自重の軽量化を具現化させています。主鏡セルも同様で、これも一見すると「これで大丈夫なの?」と言いたくなるような構造ですが(実際我々もメーカーに何回も聞きました)メーカー側による最新で専用の各種ソフトによるシミュレーションと現物によるテストの末に導きだされた構造となっており、40cmという口径のミラーを効率的に支えます。またこれは見方を変えれば、主鏡が軽く出来ているからこそできる構造です。 高度ベアリングは、非常に細く見えますが、ミラーボックスもその構造の一部とする独自の構造により、高度ベアリングそのものも一種のトラス構造化されており、強度と機能性においてはなんら問題なくスムースな高度軸の動作を実現し、結果としてこのパーツも軽量化に大きく貢献しています。収納時には2分割で折り畳める構造ですから、移動にともなう搬送時や収納時に高度ベアリンングが出っ張り邪魔になる事も、別パーツとして「忘れ物」になる事もありません。 このミラーボックスを側面から見ると、フレーム構造であるために主鏡が丸見えの状態ですが、実際に運用する際にはその全長がやや長めに設定されているトラスカバーによって、ミラーボックス側面も完全に覆われる事となりますから、ミラーボックスへの横方向からの迷光や夜露にも安心です。
ロッカーボックス 基本的に必要最小限度の構造となっており、極めて軽く出来ています。方位軸としての回転には、大きな口径を持つベアリングユニットにより極めて滑らかな動作を得られ、ベアリングによる動作にありがちな、「不必要に滑りすぎるような感覚」は独自のテンション調整により適度に抑制され、ドブソニアンとしての方位軸の動作として、ストレスのない「ちょうど良い」動きを実現しています。この特性はXY軸で動作させるドブソニアンとしてもっとも苦手とする、天頂付近にある天体の導入や、手動追尾の際に多いに効果を発揮します。さらにこの方位軸のテンションの微調整はユーザーによってもある程度の調整が可能な構造となっています。 高度ベアリングを受け止める部分は、高度ベアリングの円弧に合わせカットされている4点のピラー(肉厚な四角柱となっており中空構造ではありません)によって出来ています、高度ベアリングを最適な摩擦によって運用できるよう、この部分に使用されているテフロンの厚みや面積も、綿密な計算によって割り出された大きさとなっており、事実快適な高度軸の動作を提供しています。極めてシンプルな構造ですから、GO-TOシステムの追加や、スーパーナビゲーターのためのエンコーダーの装着などユーザーサイドにおけるカスタマイズも行いやすいでしょう。地面との接点は3本の脚によります。
お薦めします! これまでご説明いたしました通り、NEBULITE 40は優秀な光学系を搭載した、口径が大きくて、軽く、外気との順応が早く、良く見え、コンパクトに収納でき、しかも低価格!!!という100%ではないものの極めて理想に近いドブソニアンです!!これまで口径の大きなドブソニアンをさまざまな理由であきらめていた方も、これであきらめる必要がなくなるかも知れません。少なくともあきらめる理由が大幅に減るはずです。これからも国際光器ではこのNEBULITEを大いにお薦めし、大口径で見る宇宙の楽しさや、今まで見えなかった天体が見える感動をお客様へプレゼントしたいと考えます。今後はより充実したオプションパーツのご提供や、より可搬性の良い他口径なども視野に入れて、お客様とともにNEBULITEシリーズを育ててゆきたいと思います。さあ!NEBULITEで今夜どこへ行くか?なにを見るか!をワクワクして期待してください。
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